院長インタビュー
院長インタビュー
整体院の名前
梅田:岡本先生の整体院の名前を教えてください。
岡本:「とも整体院神戸」です。
梅田:その名前には何か思い入れがあるのですか?
岡本:自分の名前(智子のとも)と、神戸が好きなので、この名前にしました。
梅田:神戸出身ですか?
岡本:出身は滋賀県ですが、ずっと神戸で育ったので、神戸が好きなんです。
自己紹介
梅田:では、岡本智子先生の自己紹介をお願いします。まずは名前から…
岡本:岡本智子です。年齢は…半世紀ちょっとすぎたぐらいです(笑)
梅田:この「とも整体院神戸」の代表ということですね。
岡本:そうです。
梅田:いつから整体業界に入られて整体をされているのか?と、今まで整体の店などで仕事をされてきた経緯をお願いします。
岡本:整体を学び始めたのは、2008年の3月です。なんとなくホットペッパーを見ていて、整体学校の説明会があるということで、ちょっと行ってみよう、と行ったのがきっかけです。
そこで、ボディケア、足ツボ、リンパマッサージ、タイ古式、解剖学などを学びました。
梅田:専門の学校で学ばれた、ということですね。
岡本:はい。そして卒業後、クイックマッサージの店で働くことになったのですが、どんな人に対してもマニュアル通りにやらなければいけなかったり、その時だけ楽になっても根本的には楽になってないんじゃないか、というジレンマに陥って、その店は辞めました。その当時の私のやり方は、強押し中心だったのですが、それではどうも改善できないんじゃないかと思い、次にカイロプラクティックの学校に行きました。そこはまた、首や背中をバキッとやるところで、それなしでは改善できないと言われたのですが、練習で自分が受けても怖いし、自分が人におこなっても怖いし、これでもし失敗したら大変なことになると思い、これを使わずに改善出来る方法はないかと、色んな店をあちこち回って、行きついたある整体院で、強押しもバキッともしないのに長年の肩こりが治ってしまったんです。ショックでした。今まで自分がやってきたことは何だったのかと落ち込みました。
それが実は師匠の整体院で、すぐに弟子入りをお願いしました。
そこで勉強中も、整骨院で働いていましたが、自分のやり方とは違うなと思い、そこも辞め、2009年12月に水道筋に初めての店舗をオープンしました。
梅田:水道筋というのは神戸市のどの辺になるんですか?
岡本:神戸市灘区の、最寄りの駅は王子公園なんですが、すごく庶民的な場所でしたね。
梅田:そこでまず、初めのお店を持たれたということですね。
岡本:はい。そこで一年ちょっとお世話になりましたが、近隣でボヤ騒ぎがあり、撤退せざるをえなくなりました。
梅田:そのあとはどうなりましたか?
岡本:そのあとは、店をすぐに持つにもいい条件のところがなかなかないし、家で整体をおこなったり、出張整体などをしていましたが、ひょんなことからこの店舗を借りることとなり、オープンすることができました。
梅田:そうなんですね。まず、岡本先生は僕の患者さんで来られて、症状が改善されて、学びたいということで。僕も岡本先生が本気だと思いましたので、技術をお伝えした、それで習得をしていただいたということですね。そして開業して今に至るわけですけれども、僕が今から、新しいことをするということで、ここの整体院をどうしても手放さないといけないとなった時に、岡本先生が引き継いでくれるということで、僕も嬉しく思いますし、その点ではいい巡り合わせだったと思います、タイミングも。
良かったんじゃないかなと思います。
施術について
梅田:では、患者さんが知りたいことをお伺いします。岡本先生の得意としている施術は?
岡本:患者さんの体に負担のかからないような手技です。
梅田:患者さんの体に負担が少なくて、痛みのない手技ですね。具体的にはどういった感じで施術が進められていくのですか?他の整体院と比べて、体に負担が少ないというのは、どういった点から言えますか?
岡本:当院では強押しとか強揉みなど、強い力は使わず体と対話しながら揺らすなどしてほぐしていくやり方を用いています。強い力を使うと体が緊張して、かえってほぐれなくなると考えているからです。
梅田:そういえば、岡本先生は以前、強押しマッサージの店で働いていらっしゃったんですよね。その時は、強押しでその患者さんが良くなっていくと実感できましたか?
岡本:施術直後は「気持ちよかった」と言って帰られるのですが、また次の日も来られるんです。そしてまた次の日も来られる。ということは、改善できてないんです。これじゃないな、と強押しはしたくないな、と思ったんです。
梅田:それでは、今は強押しではなくて、患者さんに負担がかからなくて、さらに症状の改善が見込まれるやり方でされているということですね。
岡本:そうですね。
周りの治療院と違うところは?
梅田:今開業されている場所は、けっこう街中で、周りにも色んな治療院や施術院、マッサージのお店がありますが、そのお店と「とも整体院神戸」と明らかに違う特色というのはどういった点ですか?
岡本:女性整体師による、女性専門の整体院というところです。
梅田:女性の整体師さんが女性の患者さんだけを施術するということですね。それは他とは違いますね。女性専門にされたのはどういった理由がありますか?
岡本:女性は、整体師が男性だと、整体院に行くのに勇気が要る方が多いと思うんです。そして、勇気が出ないばっかりに、体の不調を我慢しておられるのは問題だな、と。整体師が女性なら、勇気を振り絞らなくてももっと気軽に来れるんじゃないかと思います。
梅田:確かに、女性はもっときれいになりたいという意識も高いし、今の時代、デスクワワークが多くなってきて、肩こりや腰痛になる方が多いので、整体には興味があると思います。ところが、男性の施術家が多いので、直接触れられたくないという方もほとんどでしょうから、そういう人たちにとっては女性の整体師さんが女性専門でされているというのは、安心感が出ると思います。それは確かに来やすいですよね。
岡本:あと、患者さんの彼氏さんが「男性の整体師さんはダメ」と言われて、当院に来られる方もいらっしゃるんですよ。
梅田:なるほど。それでは、女性の整体師さんが女性に限定してする、ということのメリットはたくさんありそうですね。
何回ぐらい通えばいいか?
梅田:整体は何回ぐらいの目安で、症状の改善を考えて行けばいいですか?患者さんにとっては、先が見えないことが不安ですよね。保険が効かないこともありますから。
岡本:それは、その人の今までの、痛みと過ごしてきた歴史とか、体の反応の仕方によってそれぞれで、診てみないことにははっきりとは申し上げられませんが、だいたい4回ぐらいを目標としています。まず初回で、痛みの原因となるところを突き止めて、施術後生活上の注意点やストレッチをお伝えします。
2回目では、お伝えしたストレッチや注意点がうまくできているか確認し、再度調整しますが、初回の注意点で体を意識できるようになる方が多く、この時点でもかなり改善されている方もおられます。
3回目、4回目で、さらに良い状態を体になじませて、不調の頃の体に戻りにくくしていく、というのが目安です。でも、あくまでも目安なので、2回ですっかりいい状態になる方もおられれば、まだ少し時間のかかる方もおられます。
料金について
梅田:値段はどういった料金体系ですか?
岡本:時間に関係なく1回3000円としています。初回は初診料1000円いただきますが、初回に限り2週間以内に無料ケアというのをおこなっています。
梅田:無料ケアはどういった目的でされてるんですか?
岡本:整体を受けてもらったあと、体がどうなったか私が知りたいんです。患者さんにしても、何か変化があったり、ストレッチのやり方を忘れてもわざわざ聞くのを遠慮されたりめんどくさかったりしてそのままになることが多いと思います。なので、無理やり2回目無料で来てもらうんです。
梅田:そうすると、他の整体院では、通常は、予約をとって2回目行かなければいけないところを、岡本先生は、2回目無料で施術の効果を患者さんと一緒に確かめたり、ストレッチを確認したりということをしていらっしゃるということですね。
岡本:そうですね。
整体について
梅田:色んな代替療法がある中で、整体の魅力というのはどういった点にありますか。
岡本:病院に行って、レントゲン撮っても異常がないと言われ、そこで薬だけ出されてあとは我慢して下さい、みたいに言われてあきらめている人でも改善できることがある、という点ですね。
梅田:色んな事を試されて行きついたところが今の整体ということですよね。それも岡本先生としてはなるべく体の負担が少なくて効果が見込めるものを選んでやっておられる。整体というのはその字の通り体を整えるというふうに書きますが、部分部分を診て行くのではなく全体としてみることにおける重要性というのはどういう部分にあるんでしょうか?
岡本:体は全身つながっているので、たとえば肩が痛いという場合、肩の血行が悪くなっているというだけではなくて、骨盤のゆがみが影響している場合もあるし、足首なんて遠い部分だけれど、足首が硬くなっているのが原因で、遠くにある肩が痛むということもあるので、全身診てみないと改善の効果はないと思います。
梅田:体はやっぱりつながっているから、足首の硬さが肩こりの原因にもなりえるということですね。そのために全身をしっかり診ないといけないということですね。そうすると、全身の体のゆがみであったりとか、全身の筋肉の張り、といったものを取って行く、という方向で施術をされているんですか?
岡本:はいそうです。
梅田:では、どんな患者さんに対しても、たとえば肩がしんどい方でも、そこだけでなく全身をきっちり見ながらやると、そいうこうことができる整体をやってらっしゃるということですね。
初めの頃の目標と思いの変化
梅田:岡本先生が、一番初めに整体を始めた時は、どんな目標でやってたんですか?
岡本:最初は、とにかく人間が好きで、人間に関わる仕事がしたいなと思って始めたので、人を楽にさせてあげるというか、癒してあげられたらいいなと思っていました。
梅田:最初は癒すだけでいいと思っていたのが、だんだん思いが変わって行ったんですね。それはどんなふうに?
岡本:やっぱり体がしんどいと、気分も明るくなれないし、体から楽にしていかないとだめだなと思い出したので、癒しも大切ですが、まずは体をなんとかしてあげたいと思い始めました。「私の不調は一生もん」だと思ってあきらめてる方にもあきらめたらあかん、とお伝えしたいなと。自分自身もずっと肩こりで、肩こりがあるのが普通だと思っていたんですが、今はすっかり楽になったという経験から、皆さんにも楽な体を取り戻してほしいという気持ちなんです。
今後…
梅田:今後、岡本先生がどういう整体院を目指していきたいかを教えていただけますか?
岡本:そうですね。まずは、町の健康カウンセラー、という感じで、みんなが健康になれるように情報を発信していきたいと思います。そして、相談しやすい、来やすいというところにしたいというのが目的です。そして、将来的には、私と同じような女性の整体師を育てて行きたいなということも考えています。まだまだ女性の整体師が少ないので。
梅田:岡本先生と同じような、ひとの役に立ちたいという、女性整体師を目指す人がいれば、そういう人たちも育てて行きたいということですね。
そして、近い目標は?
梅田:王子公園から六甲道に移って患者さんも来やすいようになったと思うんですね。そして、色んな体制が整って岡本先生の技術もどんどん上がって行く中で、今年中にはこういう整体院になりたいとか、こういうふうな整体師としてやっていきたいとか、今一番近い目標は何ですか?たとえば、今やってる患者さんに対してもっと短い回数で良くしてあげたいとか、あるいはもっと倍ぐらいの人数の患者さんを楽にしてあげたいとか…
岡本:どっちもですね~(笑)何回も通うとなると、お金も時間も負担が大きいので、しかも早く楽になった方が患者さんも元気に色々できるので、出来るだけ早くに改善させてあげたい、というのはありますね。
梅田:回数を減らして、回数が少なくても良くなる整体院として、一人でも多く患者さんに来ていただいて、どんどん良くしていきたい、ということですね。
岡本:しんどいけど、病院に行くほどでもない、でもイライラして家族に当たってしまうけど、どうしたらいいかわからない、という人にもっと知ってほしい、整体をもっと身近に感じてほしいと思います。
梅田:あとは、この整体院で、今後ストレッチ教室とかも考えていますか?
岡本:やりたいですね。
梅田:それは不調のない人でも、健康維持のためにもされるということですか?
岡本:できたら、やっぱりしんどい人がちょっとでもしんどくなくなるようにしてあげたい、動き方を教えてあげて、家でもできるようになれば、何回も通わずに済むし、その方が患者さんも負担が少なくて済むので、そういう方に来てほしいです。
梅田:なるほど。わかりました。ここの整体院は女性の患者さんにしぼってされるということで、便利な場所にありますし、体にも負担が少ない料金で体のケアができる。たくさん魅力があると思うので、どうぞ頑張ってください。
岡本:はい、どうもありがとうございます。
梅田:本日はお忙しい中、ありがとうございました。
実施日:2011年6月27日(月)
インタビュアー:「神戸コンディショニング」梅田茂雄院長 @「とも整体院神戸」
インタビューを終えて…とも整体院神戸 岡本智子
緊張しながらのインタビューでありましたが、話があっちへ飛び、こっちへ飛びして梅田先生には大変ご苦労かけてしまいました…うまくまとめてくださって感謝します。ありがとうございました。
皆さんに、私の考え方やどんな人間なのかが少しでも伝われば、嬉しく思います。