肩こりと強押し
肩こりと強押し
肩がこる。
押してもらうと気持ちいい。
また肩がこる。
さらに強く押してもらう。
すると、肩はますます固くなる。
これは、強い力に負けないように、筋肉を固くして体を守ろうとする防御反応なのです。
そして、固くなった肩を「もっと強く押して」とリクエストして押してもらう。
「長年の肩こり」の始まりです。
ずっと強い力で押され続けた肩は、かわいそうに、固く固くなる一方です。
でも、そんな肩も強く押されると一時楽になった気がする。
「気がする」だけなんです。
押されることにより、一時的にその部分が麻痺しているだけのことです。
治ったわけじゃない。
その証拠に、ほどなくまた肩はこってきます。
そんな肩に本当に必要なのは、絡まった糸をほぐしていくように、ほぐしていくこと。
絡まっている糸は、単純なものならすぐにほどけるけれど、あちこちで絡まって、別のところからほぐしていかなければいけない場合もありますよね。
絡まって団子になってる部分だけを強い力で引っ張ったって、どうにもならない。
それと同様で、肩こりの場合もその原因となるところから丁寧にほぐしていかないと解決できないのです。
肩こりを治すには、強い力は必要ないと私は考えます。